「塾や学校で、すごくわかりやすい先生の授業を受けているのに、テストになると全然点数が取れない……」
そんな悩みを抱えている受験生や親御さんは非常に多いです。
実は、いくら華麗で素晴らしい授業を聞いても、それだけでは成績は1ミリも伸びません。今回は、プロ家庭教師であり、高校の数学教員でもある私が、多くの生徒が陥っている「わかったつもり」の罠と、本当に必要な「学力の伸ばし方」について本音で解説します。
なぜ「わかりやすい授業」を受けても成績が伸びないのか?
結論から言うと、それは「先生の華麗な解き方のショーを見て、納得した」だけに過ぎないからです。
多くの塾や予備校には、教え方が天才的に上手な先生がたくさんいます。その授業を受けている時間は、子どもたちにとって非常に心地よく、頭が良くなったような錯覚を覚えます。
中学受験の図形問題:先生が引いた見事な補助線を見て「なるほど!」
高校数学の微分積分:先生の鮮やかな式変形を見て「納得!」
しかし、これは「映画を観て感動している」のと同じ状態です。自分で映画を作れる(=問題を解ける)ようになったわけではありません。
入試本番、あなたの隣に「先生」はいない
当たり前のことですが、入試本番で真っ白な問題用紙を前にしたとき、隣に解説してくれる先生はいません。
授業中にどれだけ「なるほど!」と納得しても、試験会場でその解法をゼロから自分でひねり出せなければ、1点にもならないのです。
ここで重要になるのが、【一歩手前の思考の必然性】です。
「なぜ、その補助線を引こうと思ったのか?」
「なぜ、他の方法ではなく、その式変形を選択したのか?」
一流の授業を受けるときに本当に吸収すべきなのは、綺麗に整理された「答え」ではなく、先生がその答えにたどり着くまでの「思考のプロセス(なぜそう考えたのか)」です。そこを自分の頭で再現できるようにならないと、本当の実力には結びつきません。
まとめ:「再現できて初めて、実力」
最高の授業を受けて満足して終わる受験生は、いつまでも「わかったつもり」の壁を越えられません。
授業が終わった瞬間から、あなたの「本当の泥臭い勉強」が始まります。
1 ノートを閉じ、もう一度真っ白な紙に自分の手で解き直してみる
2 先生の「思考のステップ」を自分の言葉で説明してみる
この「再現するステップ」を絶対にサボらないでください。
「再現できて初めて、あなたの実力」です。
今日受けた授業、ただの「ショーの観客」で終わらせていませんか?



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